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極限状態で出会った子

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22歳の時、誘拐をされまして。(これが嘘でもなんでもなく、リアルトークだから困る)
僕を連れ去った車から、降りて逃げて逃げてたどり着いた一つの小さな飲食店にいた、おそらくその店の子ども。

とゆうか、まず誘拐をされた経緯からですが。ヒッチハイクをしてまして。
当時お金が度を超して無かったので、交通費タダで旅行する為に、ヒッチハイクを何度もしてた。
コツを掴めば大阪くらいなら、あまりにも簡単に行けたのでハマった。
そのヒッチハイクをやめるきっかけになったのが、皆さんお察しの通りこの誘拐なのですが。。

乗った車が悪かった。ハイエースでしたね。後輩と2人でしたが後輩は後ろで身動きできなくされてるし、僕は刃物突きつけられてるし。2人とも外は見えなくされてて。

ETCの音で、高速を降りたのに気づいて、ゴネておろしてもらって。不思議と冷静だった。あり得ないくらい理路整然と降ろしてもらいたい旨を伝えた。後輩も降ろしてもらえた。
「死ね!!!」と怒鳴られながら捨てられたのは静岡の田んぼだった。
12月だったのもあったが、とにかく今までで1番震えた。気を緩めたら動けなくなるのが分かったから震えながらとにかく歩いた。なんもない道。
20分位歩いたら、駅が見えてきて、その街には1つだけ飲食店があった。
そこは、昼は定食屋、夜はスナック、といった感じのお店だったので
店に入っていらっしゃいませより先に聞こえてきたおっさん、おばさんたちの歌声で夜だと分かった。いったい何時間連れ回されてたんだろう。

とりあえず、店にいる人に経緯を話した。酔っ払っててまともに受け取ってくれなかった。でも、それが僕らには逆にありがたかった。

店の子供が、退屈して僕らのヒッチハイク用のダンボールで遊んでる。ヒッチハイクの意味も分からずに、「トウキョートウキョー」って言ってる。
訳のわからない笑いがこみ上げてきた。これが緊張と緩和かと。

ただ、次の瞬間ハッとした。
ヒッチハイクなんて、大吉と凶以外を抜いたくじ引きをしてるみたいなもんだって気づいた。まず普通の層は他人を車に乗せない。
ヒッチハイクの意味を分かってないのは僕たちの方だった。
"だから僕はヒッチハイクを辞めた"

って思い出のシール。
(ちなみに本当に大変だったのはこの後なんだけどね)

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